「iPad Pro」の2021年モデルは“史上最強”のタブレット端末だが、ノートPC代わりにはなりえない:製品レヴュー

アップルの独自チップ「M1」を搭載するなど、“最強”のタブレット端末へと進化した「iPad Pro」の2021年モデル。優れた性能や美しいディスプレイを備えたことでPCの代わりになるかといえば、実際のところ「ノートPCになりたくないデヴァイス」のように思える──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

パンデミックで廃れた街の中心部を「コミュニティのハブ」へ:都市の商店街の未来を考える

新型コロナウイルスのパンデミックにより、英国ではハイストリートと呼ばれる目抜き通りが打撃を受けている。客足が遠のき、店の閉店や失業に悩まされる繁華街は、どうすれば復活を遂げられるのだろうか? それには商店街を「コミュニティのハブ」へと変えることが必要になる。

ゴーストキッチンの概念を変えた? 急成長する英国のスタートアップ

テイクアウトやデリヴァリー用の料理をつくる店舗にキッチンスペースを貸し出す「ゴーストキッチン」が注目されているが、これらは必ずしも労働環境や待遇の面で評判がいいとは限らない。英国のスタートアップKarma Kitchenは、最新設備が整った居心地のいい空間をゴーストキッチンとして貸し出し、従業員に十分な賃金を支払うことで急成長している。

在宅勤務が増えるなか、企業は社員の自宅のカーボンオフセットにも乗り出した

在宅勤務によって職場での二酸化炭素の排出量が減っている。しかし、それは単に職場から自宅へと排出源が移っただけのことだ。こうしたなか、真のカーボンオフセットを目指す企業は従業員の自宅にも目を向け始めている。

フェイスブックが掲げた「メタヴァース企業」という目標と、その本質との埋めがたいギャップ

フェイスブックが仮想空間に注力する「メタヴァース企業」になる準備を進める方針を、このほどCEOのマーク・ザッカーバーグが明らかにした。この構想からは、いまや“バズワード”と化したメタヴァースを同社が収益化しようと考えていることや、そのアイデアが退屈で本質との間に大きなギャップがある点である。

「マリオゴルフ スーパーラッシュ」は、斬新さと伝統のバランスに面白さが宿っている:ゲームレヴュー

ゴルフという秩序と伝統に根ざしたスポーツに、カオスな世界観を持ち込んできたゴルフゲームの最新作「マリオゴルフ スーパーラッシュ」。さまざまな要素が盛り込まれて“やりすぎ”の感もあるが、その面白さは斬新さと伝統のバランスに宿っている──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

「Audi Q4 e-tron」は、EVを静かに浸透させるに十分な素質を備えている:試乗レヴュー

Audiが発表したコンパクト電動SUV「Audi Q4 e-tron」。EVを浸透させていく上で重要な戦略モデルと位置づけられているこのモデルを試乗してみたところ、乗り心地は快適で過度にスポーティではなく、EVがアーリーアダプターだけでのものではないことを実感させてくれる──。『WIRED』UK版による試乗レヴュー。

オリンピック選手の猛烈なプレッシャーと、自身のメンタルヘルスについて語ることの意味

常にプレッシャーに晒されるスポーツ選手にとって、オリンピックという舞台は特別な意味をもつ。こうしたなか、東京オリンピックでは米国の体操選手のシモーン・バイルスが自身の精神状態を理由に競技を棄権するなど、自身のメンタルヘルスについて明かす事例が出始めている。こうした動きはアスリートのメンタルヘルスに対するわたしたちの考え方や、わたしたち自身の生活におけるメンタルヘルスの考え方にとって重要な転機になるかもしれない。

「顧みられない病気」の治療薬を、DeepMindは人工知能で見つけ出す

アルファベット傘下の人工知能(AI)企業であるDeepMindが、希少な疾患の治療法を見つけるべくAIの活用を加速させている。非営利団体「顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ(DNDi)」との提携を通じて、主に途上国で猛威を振るう伝染病などの治療薬候補を見つけ出しているのだ。その先には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬の開発も視野に入っている。

ヴァーチャル試着から“ファッション版のTinder”まで、AIが「衣服の売り方」の変化を加速する

ファッション業界で人工知能(AI)の活用が加速している。なかでも注目は、消費者の写真や動画に衣服の画像を重ねるヴァーチャル試着のほか、マッチングアプリ「Tinder」のような方法で個人の衣服の好みを学習しておすすめを提案するアルゴリズムだ。