Facebookからアルゴリズムを排除したら、“世界”はどう見えてくる? 投稿を「最新順」の時系列表示に変えてわかったこと

フェイスブック元社員の内部告発により、安全より利益を優先するアルゴリズムの問題が注目されているFacebook。実はニュースフィードからアルゴリズムによる操作を排除し、「最新投稿順の表示」に変更することが可能だ。そんな“健全”なニュースフィードを試してみると、世界はいったいどのように見えてくるのか?

スタートアップに多額の資金が流れ込んだ2021年。この動きは“本物”なのか?

この2021年は注目のスタートアップがシリコンヴァレーを中心に次々に誕生し、しかも莫大な資金を調達したことが話題になった。ヘッジファンドやプライヴェートエクイティといった「非従来型」の投資家が参入してきたことが大きな要因だが、これはバブルなのか、それとも今後も定着する“本物”の流れなのか。

「Log4j」の脆弱性がインターネット社会を恐怖に陥れた:2021年12月に最も読まれた10本のストーリー

この12月に公開された記事を中心に、「WIRED.jp」で最も読まれた10本のストーリーを紹介する。世界を震撼させたオープンソースのログ出力ライブラリの脆弱性や、スマートグリッドの一翼を担うナトリウムイオン電池の開発など、この1カ月の動きとともに振り返る。

“反未来”の音楽としてのR&B:2021年のベストアルバム8選

2021年の音楽業界は、R&Bがアルバムの価値を“復活”させた年だった。R&Bはわたしたちに立ち止まって呼吸し、率直かつ本質に深く迫るような内省を通じて自己を見つめ直し、今後歩んでいくべき道を再検討したほうがいいのではないかと問いかけている──。そんな8つのアルバムを、『WIRED』US版が選んだ。

倫理的な質問にも回答できるAI、その実力と限界

AIに人間の倫理などの価値観を教えるプロジェクトが進められている。こうしたなか開発されたAI「Delphi」は、倫理的な質問に対する回答が人間と9割以上が一致するなど精度を高めた。一方で、学習に用いた文章の統計的パターンに従っているだけでAIが善悪について真に理解しているわけではないことから、その限界も浮かび上がってくる。

『マトリックス レザレクションズ』は、現実となった“予言”への「警鐘」にも感じられる:映画レヴュー

映画『マトリックス』シリーズ最新作となる『マトリックス レザレクションズ』。シリーズのコンセプトがスクリーンから抜け出して現実のものになりつつあるいま、長年の議論は本作において次の段階へと進む道筋を見出した。そして監督のラナ・ウォシャウスキーが自分の“最悪のアイデア”が現実のものになり始めているさまを目にして、警鐘を鳴らしたいと思っているようにも感じられる──。『WIRED』US版によるレヴュー。

恒例のSZメンバーシップ全テーマ読みどころ解説−2021年版:SZ Newsletter VOL.114[THE WORLD IN 2022]

パンデミックで明け、オミクロン株の蔓延を予期しながらもつかの間の日常と賑わいを楽しむ年の瀬となった2021年。『WIRED』日本版のサブスクリプションサーヴィスであるSZメンバーシップでは今年も、次の10年を見据える「テーマ」を毎週設定し、そのテーマを深く理解する手助けとなるロングリードをキュレーションしてお届けしてきた。今年最後の編集長からのニュースレターは昨年末に続き、各週テーマとおすすめの記事1本をピックアップして、21年のSZを総ざらいする。…

脱インテルを加速させたアップルと、“独占的”なエコシステムという課題:『WIRED』日本版が振り返る2021年(アップル編)

アップルは2021年もさまざまな新製品を投入したが、それ以上に大きな「転換点」として重要な年になったと言っていい。実際のところ、脱インテルの実質的な完了や“独占的”とされたエコシステムの課題などが、この1年にWIRED.jpで最も読まれたアップル関連の記事からも浮かび上がってくる。

進化し続ける“最高”のウェブブラウザー「Vivaldi」が、Androidタブレットの使い勝手を劇的に向上させる

多機能でカスタマイズ性が高いことで人気のウェブブラウザー「Vivaldi」のヴァージョン5が発表された。翻訳機能の強化などが進化のポイントだが、なかでも注目すべきはAndroid端末への対応だ。特にAndroidタブレットで画面の広さを生かした機能が追加されており、使い勝手が大幅に向上している。

いつかまた花を咲かせる希望/『ニューヨーカー』を読む:#23「MARRIAGE QUARANTINE」 

トルーマン・カポーティーやJD・サリンジャーなど名文筆家たちが寄稿し、英語圏で小説を書く者ならば誰もが憧れる雑誌『ニューヨーカー』。そこに描かれる作品には、時代の空気を敏感に感じ、翻弄され、あるいは抗いながら生きる人々の姿が至極の筆致で刻まれている。『ニューヨーカー』を読むことは、すなわち時代の変化をいち早く「体感」することでもあるのだ。ニューヨーク在住の作家・新元良一が今月選ぶのは、パンデミック下の巣ごもりで改めて向き合うことになったパートナーとの…