うま味ってどんな味?

基本味の1つ「うま味」とは?
Credit:Depositphotos

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味には5つの基本味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)があるとされています。

これらの味を説明しようとしたとき、うま味だけは適切な表現が思い浮かばないかもしれません。

では、うま味っていったいどんな味なのでしょうか?

ここではうま味の正体や特性について解説します。

目次 うま味が基本味に含まれたのは最近だったうま味の感じ方うま味って結局どんな味? うま味が基本味に含まれたのは最近だった うま味とは「甘いお菓子」…

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参考文献

What is umami? No, really.
https://www.popsci.com/science/umami-flavor/

コーラ戦争「コカ・コーラとペプシの味には実際にどんな違いがあるのか?」

(左)ペプシコーラ,(右)コカ・コーラ
Credit:(左)PepsiCo, (右)The Coca-Cola Company

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コーラと言えば、「コカ・コーラ」もしくは「ペプシコーラ」のどちらかを思い浮かべる人がほとんどでしょう。

そして、これら2大コーラ会社のマーケティング競争は、「コーラ戦争」と言われるまで激しいものとなってきました。

それぞれに熱烈なファンがいることで有名ですが、実際のところ、味にはどれほどの違いがあるのでしょうか?

ここでは好みの実態を暴く研究を紹介します。

アメリカ・ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)神経科学科に所属するリード・モンタギュー氏ら研究チームは、味ではなく感情や記憶がコーラを飲む人の脳に影響を与えていたと発表したのです。

研究の詳細は2004年10月14日付の科学誌『Neuron』に掲載されました。

目次 コーラのブランド名が好みに大きな影響を与えていた印象的なコーラのCMが、脳に味以外の幸福感を与えていた コーラのブランド名が好みに大きな影響を…

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参考文献

The Cola Wars: Is There Actually Any Difference Between How Coca-Cola And Pepsi Taste?
https://www.scienceabc.com/humans/what-is-neuromarketing-coke-better-than-pepsi-cola-wars.html

元論文

Neural Correlates of Behavioral Preference for Culturally Familiar Drinks
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(04)00612-9#%20

ダイヤモンドより硬い「超硬ガラス」が開発される

圧力や温度などさまざまな条件で作製されたカーボンガラス
Credit:Yuchen Shang et al.,Nature(2021)

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ガラスはその扱いやすさから非常に人気のある材料ですが、耐久性には問題を抱えています。

そこで研究者たちは、高い硬度を持った強いガラスとして、カーボン(炭素)をガラス状にした材料の作成に興味を持っています。

中国吉林大学の研究チームは、通称バッキーボールと呼ばれるサッカーボールのような構造の炭素分子に高い圧力と温度をくわえて崩壊させ、ダイヤモンドよりも硬いカーボンガラスの作成に成功しました。

これは最近報告された「AM-Ⅲ」というカーボンガラスに次いで、世界で2番目に硬いガラスです。

研究の詳細は、11月24日付で科学雑誌『nature』に掲載されています。

目次 ダイヤモンドより硬いガラスを作るダイヤの代わりにサッカーボールを崩す ダイヤモンドより硬いガラスを作る 非常に硬いガラスを作るということは、材…

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参考文献

New Ultrahard Diamond Glass Synthesized
https://carnegiescience.edu/news/new-ultrahard-diamond-glass-synthesized
Say goodbye to smashed phone screens! Scientists create ‘ultrahard’ GLASS that’s even harder than a diamond
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10242651/Materials-Scientists-create-ultrahard-GLASS-thats-harder-diamond.html

元論文

Ultrahard bulk amorphous carbon from collapsed fullerene
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03882-9

菌類を利用して野イチゴの天然香料が発見される

ワイルドストロベリー
Credit:Ural-66(Wikipedia)_Fragaria vesca

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ワイルドストロベリー(和名:エゾヘビイチゴ)を代表とする野生のイチゴ(または野イチゴ)は、商店に並ぶイチゴとは違った魅力があります。

自然で育った野イチゴは濃厚で強い香りと独特の風味があるのです。

ドイツのユストゥス・リービッヒ大学ギーセン(Justus Liebig University Giessen)に所属する食品科学者ホルガー・ツォーン氏ら研究チームは、菌類である酵母を使用して野イチゴの香りを再現することに成功しました。

研究の詳細は、11月17日付の科学誌『Journal of Agricultural and Food Chemistry』に掲載されています。

目次 果物の搾りかすと菌類から新しい香りを生み出す菌類を利用して甘酸っぱい野イチゴの香りが生成される 果物の搾りかすと菌類から新しい香りを生み出す …

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参考文献

Get this: Fungus can make trash smell like strawberries
https://www.popsci.com/science/fungus-fermentation-waste-aroma/

元論文

Wild Strawberry-like Flavor Produced by the Fungus Wolfiporia cocos─Identification of Character Impact Compounds by Aroma Dilution Analysis after Dynamic Headspace Extraction
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.1c05770#

液滴同士がくっつかない「新しいライデンフロスト効果」を発見

ライデンフロスト効果で、異なる種類の液滴が弾きあう現象が確認された
Credit:F. Pacheco-Vázquez et al.,PhysRevLett(2021)

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水の沸点を大きく超えたホットプレートに雫を落とすと、雫はすぐに蒸発せずにわずかに宙に浮いたまま維持されることがあります。

これをライデンフロスト効果と呼びます。

メキシコのプエブラ大学(University of Puebla)の研究チームは、この効果が発生しているときに、異なる種類の液滴がぶつかると、合体せずに連続して跳ね返ることを発見

チームはこれを「トリプルライデンフロスト効果(Triple Leidenfrost Effect)」と名付け、どういった条件でそれが起きるかについて、分析して報告を行っています。

研究の詳細は、11月12日付で、科学雑誌『PHYSICAL REVIEW LETTERS』に掲載されています。

目次 高温の表面で液体が蒸発せずに宙に浮く「ライデンフロスト効果」液滴同士の間でも起きるライデンフロスト効果 高温の表面で液体が蒸発せずに宙に浮く「…

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参考文献

Amazing Video Reveals a New Kind of Leidenfrost Effect We’ve Never Seen Before
https://www.sciencealert.com/we-ve-just-discovered-a-new-kind-of-leidenfrost-effect
Bouncing Droplets Reveal New Leidenfrost Effect
https://physics.aps.org/articles/v14/160

元論文

Triple Leidenfrost Effect: Preventing Coalescence of Drops on a Hot Plate
https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.127.204501

透明度が高い完璧な「塩の結晶」の作り方が3年かけて編み出される、その記録が公開中

塩の結晶は、「飽和食塩水をゆっくりと蒸発させる」という方法で作成可能です。これだけ聞くと非常に単純で簡単そうなのですが、透明度の高い結晶を作りだすには蒸発プロセスを制御する必要があるとのこと。蒸発プロセスがうまくいかないと、結晶が白く濁ったり、逆に溶けてしまうことがあり、また小さなほこりが原因で…

極寒の南極で「空気中の水素をエサにして生きるバクテリア」を発見

南極東部マッケイ氷河のの北にある氷のない砂漠地帯。バクテリアはここから発見された。
Credit:Ian Hogg

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エネルギーとして得るものが何もなく、乾燥して細胞を維持することさえ困難な環境にも数多くのバクテリアが存在しています。

彼らはいったいどうやって生きるためのエネルギーを得て、細胞を維持しているのでしょうか?

南アフリカのプレトリア大学(UP)の研究チームは、東南極の凍土に潜む451種類のバクテリアを調査し、そのほとんどが空気中の水素を燃料とし、副産物として水を生成していることを明らかにしました。

また遺伝子解析から、これらの細菌は10億年前にこのような形態に分岐したこともわかったといいます。

人間が水素をエネルギー源として活用し始めたのはつい最近のことですが、南極に住むバクテリアは10億年前からそれをしていたようです。

研究の詳細は、11月9日付で科学雑誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載されています。

目次 極限の環境で生きる微生物霞を食べて生きる微生物たち水がない環境でも生命が生存できる可能性 極限の環境で生きる微生物 今回調査が行われたのは、東…

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参考文献

Antarctic bacteria live on air and make their own water using hydrogen as fuel
https://theconversation.com/antarctic-bacteria-live-on-air-and-make-their-own-water-using-hydrogen-as-fuel-171808

元論文

Multiple energy sources and metabolic strategies sustain microbial diversity in Antarctic desert soils
https://www.pnas.org/content/118/45/e2025322118

サボテンの棘にヒントを得た「汗採取パッチ」を開発

サボテンの棘にヒントを得た「汗採取パッチ」を開発
Credit: Pohang University of Science & Technology(POSTECH) – Sweat-Collecting Patch Inspired by Cactus Spines(2021)

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汗には、尿素やグルコースといった様々な化学物質が含まれており、健康状態をモニタリングするにはもってこいです。

一方で、汗の分泌量や速度が不規則であるため、サンプリングが困難という問題があります。

しかし、浦項(ポハン)工科大学校(Pohang University of Science & Technology・韓)の研究チームはこのほど、サボテンの棘(とげ)にインスパイアされた新たな「汗採取パッチ」の開発に成功したと発表しました。

パッチは、繰り返し採血しなければならない糖尿病患者の血糖値チェックや、日常的な健康管理のウェアラブルデバイスとして使用できるとのことです。

研究は、8月15日付けで学術誌『Advanced Materials』に掲載されています。

 

目次 電力の要らない「汗採取パッチ」の開発に成功! 電力の要らない「汗採取パッチ」の開発に成功! 開発に当たってベースとした考えは、皮膚に貼り付ける…

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参考文献

Cactus Spine-Inspired Sweat Collection Technology
https://www.medgadget.com/2021/11/cactus-spine-inspired-sweat-collection-technology.html
Sweat-Collecting Patch Inspired by Cactus Spines
https://postech.ac.kr/eng/sweat-collecting-patch-inspired-by-cactus-spines/?pageds=1&k=&c=

元論文

Cactus-Spine-Inspired Sweat-Collecting Patch for Fast and Continuous Monitoring of Sweat
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adma.202102740

大腸菌で火星脱出のロケット燃料を作る技術が登場

火星基地のアーティストイメージ
Credit:NASA/Georgia Tech

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現在火星で活躍している探査機は、基本的に片道切符で地球へ帰還することは想定されていません。

しかし、今後は人間を火星に送ることも計画されており、火星から地球へ帰ってくるための技術は不可欠なものとなります。

ここでネックとなるのが火星から脱出するためのロケット燃料をどうやって確保するかです。

そこで米国ジョージア工科大学(Georgia Tech)の新しい研究は、大腸菌を利用して火星でロケット燃料を生成させる新しい方法を提案しています。

この方法で生成される 「2,3-ブタンジオール (2,3-BDO)」は、地球大気圏の脱出にはパワーが足りない燃料ですが、重力が弱い火星からの脱出には十分に活躍できるとのこと。

研究の詳細は、10月25日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されています。

目次 火星発ー地球行の帰還便はとても割高大腸菌が火星で燃料を作る 火星発ー地球行の帰還便はとても割高 現在火星に探査機がいくつも送り込まれていますが…

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参考文献

Making Martian Rocket BioFuel on Mars
https://news.gatech.edu/news/2021/10/25/making-martian-rocket-biofuel-mars

元論文

Designing the bioproduction of Martian rocket propellant via a biotechnology-enabled in situ resource utilization strategy
https://www.nature.com/articles/s41467-021-26393-7

胞子まみれになったメスの死体をオスに死姦させる真菌の媚薬成分を解明!

ゾンビ化して死姦させるヤバめの真菌の媚薬成分を解明!
Credit:Canva . ナゾロジー編集部

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ゾンビ化に加えて死姦させる菌がいるようです。

スウェーデン農業科学大学(SLU)で行われた研究によれば、「E. muscae」と呼ばれる真菌は、ハエのメスをゾンビ化して殺した後に、オスに死姦させることで感染を広げていることが確認されました。

真菌は媚薬となる化学物質を分泌することで、オスを引き付け、胞子(分子生)まみれになったメスの死体との死姦を行わせていたようです。

研究内容の詳細は10月22日にプレプリントサーバーである『bioRxiv』に公開されています。

目次 ゾンビ化して死姦させるヤバめの真菌生きているオスの脳も操作して輪死姦を発生させる死姦を起こす媚薬は単一成分ではない ゾンビ化して死姦させるヤバ…

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元論文

A pathogenic fungus uses volatiles to entice male flies into fatal matings with infected female cadavers
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.10.21.465334v1.full