いまこそ「未来というコモンズ」の再生に取りかかるとき:「WIRED CONFERENCE 2021」開催に寄せて、編集長からみなさんへ

未来という共有地がいまや植民地化されているのなら、わたしたちがこの手にそれを取り戻し、再生することはいかにして可能だろうか──都市スケールからヒューマンスケールまで、多彩なゲストとテーマからその可能性を探るイヴェント「WIRED CONFERENCE 2021」の開催が決定した。3日間にわたる本オンラインカンファレンスに寄せて、今年の全体テーマ「FUTURE : re-generative 未来を再生せよ!」に込めた思いを綴った編集長・松島倫明からの…

東京と鎌倉の間のハイパーオブジェクト:SZ Newsletter VOL.95[ENVIRONMENT]

環境哲学者ティモシー・モートンは、わたしたちの世界に実在しながら人間的な尺度を超えた存在を「ハイパーオブジェクト」と定義した。そのひとつは、東京と鎌倉の間、日常のすぐ隣りにサイバーパンク的なパラレルワールドとして拡がっている。SZメンバーシップの今週のテーマ「ENVIRONMENT」について、都市でも自然でもない第三項としてのハイパーオブジェクトを提示する編集長からのニュースレター。

東京オリンピックの首都美化運動とサイバーパンク:SZ Newsletter VOL.94[Sci-Fi]

東京オリンピックに向けて行なわれた「首都美化運動」は日本人のアイデンティティすらをも変えるものだった。だがその後、サイバーパンクといったSFジャンルで舞台となるTOKYOやCHIBAで描かれたのは、当時一掃しようとした混沌の側の世界だ。SZメンバーシップの今週のテーマ「Sci-Fi」から、「デザイン・フィクション」や「SFプロトタイピング」の可能性を考える編集長からのニュースレター。