長期的な後遺症に対するワクチンの効果、世界初の「DNAワクチン」の可能性:新型コロナウイルスと世界のいま(9月)

ワクチン接種の義務化や厳しいロックダウンによって、世界各国が新型コロナウイルスとの共存を模索していた9月。科学界では長期的な後遺症「ロンク・コヴィド」に対するワクチンの予防効果や3回目の追加接種の有効性について発表があったほか、インドでは世界初のDNAワクチンの緊急使用が承認された。これらの最新情報と共に、この1カ月の新型コロナウイルスに関する動きを振り返る。

かくして〈インターネット例外主義〉の時代の幕は開けた:『ネット企業はなぜ免責されるのか』池田純一書評

1996年に米国で制定された通信品位法230条(通称セクション230)。ユーザーの違法行為によるリーガルリスクからプラットフォーム企業を守るこの法律は、インターネットの急速な普及を支えた一方で、企業側に「圧倒的免責」を与えることでインターネット例外主義を生んだ。「セクション230」の誕生から現在、未来までを描いた『ネット企業はなぜ免責されるのか』をデザインシンカーの池田純一がレヴューする。

過酷な極地、スヴァールバル諸島からの警告:SZ MEMBERSHIPで最も読まれた5記事(2021年9月)

『WIRED』日本版の会員サーヴィス「SZ MEMBERSHIP」では2021年9月、「FOOD」「CLIMATE CRISIS」「NEW COMMONS」「DEMOCRACY」「SELF+CARE」をテーマとした記事を掲載した。なかでも気候大変動の最前線で環境保護のために奮闘する探検家の記録や、人間と動物の共生の歴史から得られるロボットとの未来を築くヒントなど、最も読まれた5本のストーリーを紹介する。

スパイ映画顔負けの逃亡劇の一部始終を「本人」が語るドキュメンタリー『カルロス・ゴーン 最後のフライト』

カリスマ経営者から一転、逃亡者へ──。世界でもトップニュース級の扱いを受けたカルロス・ゴーンの逮捕事件、そしてその後の逃亡劇の背景には、いかなる真相が詰まっていたのか。ゴーン本人を含む関係者へのインタヴューに基づくドキュメンタリーの様相を、映画ジャーナリストの立田敦子がレヴューする。

アップルとアマゾンの新製品ラッシュに見るガジェット事情:2021年9月に最も読まれた10本のストーリー

この9月に公開された記事を中心に、「WIRED.jp」で最も読まれた10本のストーリーを紹介する。アップルの新製品発表会の見どころをはじめ、全面刷新されたアマゾンの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」の魅力まで、この1カ月の動きとともに振り返る。

全18セッションのプログラム全貌をついに公開!:「WIRED CONFERENCE 2021 FUTURE : re-generative 未来を再生せよ!」

いよいよ来週に開催が迫るオンラインイヴェント「WIRED CONFERENCE 2021」。「リジェネラティヴな未来」を思索すべく多彩なセッションが繰り広げられる本ファンレンスのプログラムの詳細が、ついに公開となった。計15時間・35名が登壇する濃密な3日間の全貌を、このほど実施したリハーサルの様子と併せて紹介する。

ロボットを人間として扱い続ければ意識は芽生えるか、今月注目のストーリー:SNEAK PEEKS at SZ MEMBERSHIP(2021年10月)

未来をプロトタイピングする『WIRED』日本版の実験区である「SZメンバーシップ」で会員向けにお届けする10月各週の記事のテーマは、「CITY」「FUTURE: re-generative」「CREATOR ECONOMY」「AI」だ。9月のコンテンツやイヴェントの内容を振り返りながら、10月公開予定の記事から注目のストーリーを紹介する。

新しい「基盤」を生むアイデアを東京大学生産技術研究所と募集! WIRED COMMON GROUND CHALLENGE supported by PwC Consulting、始動

多層化し分断したかに見える社会のなかに、いかに共通基盤=コモングラウンドを築くか──。『WIRED』日本版と東京大学生産技術研究所が共催し、PwCコンサルティングが協賛する「WIRED COMMON GROUND CHALLENGE」は、ポスト人新世を見据えた「コモンズ」をつくるアイデアを大募集する。

ザ・ノース・フェイスは、いかにして「マイボトル・マラソン」を実現させたのか?

2022年2月に開催予定の湘南国際マラソン。同大会は、世界で初めて参加ランナーにマイボトル/マイカップの持参を求めたことで話題を呼んだ。地球環境のために不可欠な「行動」と、タイムを競う「競技性」。その相克はいかにして乗り越えられたのか。主導的立場にあったザ・ノース・フェイスの合意形成力と、その行動を支える同ブランドの思想的背景に迫る。

【ウェビナー参加募集】“食の主権”をコモンズによって取り戻す:フードイノヴェイションの未来像 第8回:サラ・ロヴェルシ(Future Food Institute創設者)

自分たちが食べるものを自らのコミュニティが選び、生産・流通するといった「食料主権」は、食の工業化に伴ってほとんどの人々が手放していった権利だ。食の循環がコミュニティの文化やネイバーフッドを醸成するだけでなく、地球環境にとって決定的なインパクトを与える時代に、リジェネラティヴな食のあり方をコモンズとして捉え、食の主権を再び自分たちの手に取り戻すことはいかにして可能なのか? Future Food Institute創設者のサラ・ロヴェルシをゲストに迎え…