サプライチェーンの混乱と、急速なデジタルシフトによる「半導体不足」の悪循環:2021年11月に最も読まれた10本のストーリー

この11月に公開された記事を中心に、「WIRED.jp」で最も読まれた10本のストーリーを紹介する。世界中で深刻さを極める半導体不足の悪循環をはじめ、高価格帯の扇風機で生き残ったバルミューダがスマートフォンの開発に乗り出した狙いまで、この1カ月の動きとともに振り返る。

Facebookは「進化したAI」で、世界中の“危険なコンテンツ”を監視できるか

さまざまな言語で用いられているFacebookから悪質なコンテンツを排除すべく、AIを用いた新しいモデレーションのシステムを運営元のメタ・プラットフォームズが開発した。必要とするトレーニングデータが従来のシステムと比べてはるかに少ない点が特徴だが、バイアスなどの望ましくない副作用について懸念の声も上がっている。

Twitterの検閲が厳しくなる? CEO交代が暗号資産コミュニティにもたらした波紋

ツイッターの最高経営責任者(CEO)だったジャック・ドーシーの退任が、暗号資産のコミュニティに波紋を広げている。ビットコインや暗号技術を支持してきたドーシーが去ったことで、Twitterにおいて仮想通貨などに関連した活動が難しくなるのではないかと不安を感じているのだ。しかし実際のところ、新CEOのパラグ・アグラワルが今後もドーシーと同じようにコミュニティに接していく可能性が、さまざまな事実から浮き彫りになっている。

「Android 12」のプライヴァシー対策は、どうすべき? 確認すべき4つの設定

グーグルの最新OSである「Android 12」が正式にリリースされ、徐々にスマートフォンのアップデートが始まっている。プライヴァシーやセキュリティ関連の新たな機能が追加されているので、個人のデータを守るためにも何をできるのか知っておいたほうがいいだろう。ここでは確認しておくべき4つのポイントを紹介する。

ロボットによる倉庫の自動化が加速しても、人間の仕事は(まだ)奪われない

アマゾンを筆頭に、倉庫用ロボットの高度化が加速している。一方で、必要な商品を正確にピックアップするような作業は、人工知能(AI)を使ったロボットにさえ(いまのところは)簡単ではない。

3,000年の畜産史に30年で追いついた水産養殖のこれから、今月注目のストーリー:SNEAK PEEKS at SZ MEMBERSHIP(2021年12月)

未来をプロトタイピングする『WIRED』日本版の実験区である「SZメンバーシップ」で会員向けにお届けする12月各週の記事のテーマは、「SPACE」「ENVIRONMENT」「THE WORLD IN 2022」だ。11月のコンテンツやイヴェントの内容を振り返りながら、12月公開予定の記事から注目のストーリーを紹介する。

ハイブリッドな働き方が求められる時代に出た「ワークスタイリング」という答え

丸の内や日本橋、六本木という誰もが憧れる一等地のオフィスビルに、スタートアップがオフィスをもてる! さらに、日本全国の行く先々の拠点でも自由に仕事をすることができる!! 多様な働き方が推進されている昨今、時代に合うハイブリッドな働き方にマッチする「新しいオフィスのかたち」──三井不動産が唱える「ワークスタイリング」の秘密に迫る。

「人類学」と「ビジネス」は、いかにして交わるのか? ゲスト:比嘉夏子(人類学者/博士)[音声配信]

「ビジネスエスノグラフィ」をはじめ、いまやビジネスの現場でも「人類学的アプローチ」が注目を集めている。そんななか、人類学者としてさまざまな企業と共同研究やプロジェクトを手がけ、イノヴェイションの現場で格闘してきたのが比嘉夏子だ。はたしてビジネスにおいて人類学の真価はいかに発揮されるのか? 比嘉をゲストに迎えて「人類学とビジネスの交差点」について話を訊く。

DoorDashは「超スピード配達」を実現すべく、配達員を“従業員”として雇用する

デリヴァリーサーヴィス大手のDoorDashが、配達員を請負業者ではなく従業員として雇用する取り組みをニューヨークで始めた。デリヴァリー専用の店舗から10〜15分以内で商品を届ける「超スピード配達」の実現が狙いだが、雇用体系の変化は必ずしも労働者の保護にはつながらない可能性も指摘されている。

二酸化炭素を吸収する“海藻の森”をラッコが救う

海中に森のように広がって大量の二酸化炭素を吸収してきた海藻のジャイアントケルプが、カリフォルニア沖でウニの食害によって危機に瀕している。そこで米国の水族館が始めたのが、ウニの天敵であるラッコの個体数を増やすことで、この“海藻の森”を取り戻す試みだ。