立川談志から学ぶ、不透明な時代に働くための「2つの指針」

談志は過激な表現を好むゆえに曲解されることも多かったが、発言の奥底には人間の本質をついたものが多かった。 ただ、談志の本意を汲み取ることは、難しい。 数年間、傍らで付きっ切りで過ごした私ですら、言葉の真意を測りかねることも珍しくなかった。 何か月も、何年も経ってから「あのときの言葉は、そういう意味だ…

「残さないといけない文化だと思った」 廃業の危機にあった書店、小説家が経営引き継ぐ その思いを聞いた

廃業のピンチに陥っていた書店の経営に人気作家が名乗りを上げた――そんな話題がTwitterで注目を集めています。なぜ経営を引き継いだのか、どんな店にしていくのか、聞いてみました。 経営難で廃業の危機に陥っていたのは、大阪府箕面市にある書店「きのしたブックセンター」。1967年創業で、最盛期には4店舗あったものの…

書籍を使った勉強のしかた – 覚書

わたしがこれまでに書籍でなにか新しいことを学ぼうと思ったときにどういう手段で目的を達成してきたかについて書きます。生業にしているIT系のこともそうですが、それ以外も同じ方法を使っています。 はじめに書いておくと、これまでの自分自身の体験や優秀な人の観察などから、学習の原則コツコツと反復練習を続けるこ…

おれの好きな小説10選 – 関内関外日記

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 さようなら、ギャングたち 夜の果てへの旅 チャンピオンたちの朝食 高丘親王航海記 ニューロマンサー 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド ユービック 愛その他の悪霊について パルプ 不安の書 ……うーん。ちょっと自分で掘り起こしてみようと思ったが、10選というの…

おすすめの世界史の本教えて

なろうで小説を投稿している。もう7年目になる。 今年完結した最新作が初めて総合評価2000pt超えた。 ちょっと自信がついて、今までレッドオーシャンなので避けてきた西欧中世風FTにチャレンジしようと思いたった。 だが、歴史をあまりにも知らなくて詰んでいる。 知ったうえで気にせず書くならいい。 しかし、まったく…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン(上)』- アニメでカットされた暴パートにびっくり – 魔王14歳の幸福な電波

KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻 作者:暁 佳奈京都アニメーションAmazon アニメを観て、原作の方はどんなものかな〜と気になったので既刊を揃えました。特に興味があったのは以下のポイント。 ヴァイオレットが「感情」をまず知識として学習し、実感のないまま代筆という形で模倣し、最後に自分の…

A final, unexpected gift

Human History Gets a Rewrite (SLAtlantic) William Deresiewicz reviews the forthcoming The Dawn of Everything: A New History of Humanity , by David Graeber and David Wengrow. And what a gift it is, no less ambitious a project than its subtitle claims. …

かくして〈インターネット例外主義〉の時代の幕は開けた:『ネット企業はなぜ免責されるのか』池田純一書評

1996年に米国で制定された通信品位法230条(通称セクション230)。ユーザーの違法行為によるリーガルリスクからプラットフォーム企業を守るこの法律は、インターネットの急速な普及を支えた一方で、企業側に「圧倒的免責」を与えることでインターネット例外主義を生んだ。「セクション230」の誕生から現在、未来までを描いた『ネット企業はなぜ免責されるのか』をデザインシンカーの池田純一がレヴューする。

情報社会の理想を打ち砕く、全体主義ならぬ〈道具主義〉がもたらすディストピア:『監視資本主義』池田純一書評

2019年に米国で刊行され、世界的ベストセラーとなった『監視資本主義:人類の未来を賭けた闘い』。巨大テック企業が統治するディストピアに抗い、人間の意志がもたらす「未来」を目指す手引きとなる本書を、デザインシンカーの池田純一が解題する。