温暖化で「遅くなるハリケーン」が、深刻な被害をもたらす:研究結果

地球温暖化によってハリケーンが米国に上陸するスピードが速くなり、上陸後はゆっくり移動して甚大な被害をもたらす──。そんな研究結果が、このほど発表された。特に沿岸地域には、これまで以上に深刻な被害と洪水をもたらす可能性が高いという。

なぜ22世紀を想像できないのか?:雑誌『WIRED』日本版VOL.43の発売に際して、編集長から読者の皆さんへ

雑誌『WIRED』日本版VOL.43が12月13日に発売された。世界中のヴィジョナリーや起業家、ビッグシンカーが2022年を見通すこの人気特集「THE WORLD IN 2022」では、ビル・ゲイツ、オードリー・タン、マリアナ・マッツカート、カイフー・リー、エレン・マッカーサーなど多彩な寄稿者が2022年の最新トレンドをキーワードから読み解いていく。その刊行に寄せて、編集長・松島倫明からのメッセージをお届けする。

SF的構想の実現を目指すNASAの「革新的先進概念(NIAC)」プログラム

月面で建築材料となる金属を採掘するクローラーや、折り畳まれてロケットに積み込み可能な巨大宇宙ステーション、果てはキノコでつくる究極のグリーンビルディングまで、このほど開催されたNASAの「革新的先進概念(NIAC)」プログラムの年次総会は、SFを現実のものにするための最先端の研究発表で溢れていた。そのいくつかを紹介しよう。

システムの重要な基盤「Log4j」の脆弱性が、世界中に“破壊的”な影響を及ぼしている

人気ゲームの「Minecraft」をはじめ幅広いシステムやサーヴィスで使われているJavaのログ出力ライブラリー「Log4j」の脆弱性が、世界的に深刻な問題を引き起こしている。バグを悪用されると脆弱なシステムを容易に遠隔操作される恐れがあり、関係者が対応に追われているのだ。セキュリティ専門家たちは今回の問題を「ひどい状況」であるとして、警戒と対応を呼びかけている。

庭先養鶏の愉しみ:SZ Newsletter VOL.112[ENVIRONMENT]

かつてフランク・ロイド・ライトは「鶏小屋をつくるのも大聖堂を建てるのとまったく同じ芸術的営為だ」と言った。今春、庭先養鶏を始めた本誌編集長も、そのきっかけとなったのは10年前のメイカームーヴメントで出合った一冊だった。今週のSZメンバーシップのテーマ「ENVIRONMENT」を受け、食肉の社会システムが地球環境や動物倫理に照らしてますますクリティカルになる時代に、“庭先”からマルチスピーシーズの思考を紡ぐ編集長からのニュースレター。

PCのバッテリーを長持ちさせるには? 「Windows 11」で設定すべき7つのポイント

マイクロソフトのOS「Windows 11」には、PCのバッテリーを長持ちさせるための機能がいくつも備わっている。「Windows 10」から引き継がれたものから、Windows 11で新しく登場したものまで、ノートPCを1回の充電で少しでも長く使うための7つのポイントを紹介する。

「食の主権」はリジェネラティヴなアプローチで再興する──サラ・ロヴェルシ:フードイノヴェイションの未来像(第8回)

自分たちが食べるものを選び、生産・流通するといった「食の主権」は、食の工業化に伴って人々が手放していった権利だ。しかし、一人ひとりの行動が地球環境にインパクトを与える時代に、再度この権利を見直す動きがある。食のエコシステムをつくるあらゆるコミュニティを巻き込むかたちでイノヴェイションを促すFuture Food Institute創設者のサラ・ロヴェルシをゲストに迎えた人気ウェビナーシリーズ「フードイノヴェイションの未来像」第8回をレポート。

スマートリング「Oura Ring」の第3世代モデルは優秀な健康トラッカーだが、まだ不便な点もある:製品レヴュー

指輪型の健康トラッカー「Oura Ring」の第3世代モデルは、従来の製品と同様に正確で便利だ。しかし、すぐには使えない新機能やサブスクリプションの導入といった不便さもある──。『WIRED』US版によるレヴュー。

環境負荷の少ない肉を選ぶとより多くの動物を殺すことになる:「サステイナブルな食肉」のジレンマ

環境負荷の少ない肉を選ぶなら、断然、牛肉よりも鶏肉だ。だが牛1頭と同じ量の肉を食べるには鶏134羽が必要となり、結果的にこの選択は、より多くの動物に過酷な生活を強いてその命を奪うことになる。もしヴィーガンを選択肢に入れずにこの「サステイナブルな食肉」のジレンマを解決するなら、環境面のコストと動物福祉のコストを考える必要がある。