都市という第三の森をつくる:SZ Newsletter VOL.117[CLIMATE CRISIS]

今後は都市化が加速するという予想が一方にあり、他方で急激な気候変動のドライヴァーとして都市がやり玉に上がる時代に、都市と自然の二項対立としてではなく、アウフヘーベンする視点をいかに獲得できるだろうか? 生命が35億年のあいだ地球環境を改変することで生態系を拡張してきたように、都市を「第三の森」として捉える視座から今週のSZメンバーシップのテーマ「CLIMATE CRISIS」を考察する編集長からのニュースレター。

人類の生存がかかる問題に大きな技術的・科学的解決策を提示する:ニール・スティーヴンスンが語るSFの役割(後編)

「メタヴァース」という言葉を生み出したSF『スノウ・クラッシュ』で知られる作家ニール・スティーヴンスンの最新作『Termination Shock』は、人類が住める場所ではなくなった地球を冷却するために、ある億万長者がソーラー・ジオエンジニアリングを試みるストーリーだ。はたして気候変動や地球温暖化という大きな問題を前に、SFが未来を創造するために果たすことのできる役割とは何か。『WIRED』US/UK版が開催したカンファレンス「RE:WIRED」に登…

スマートフォンのメッセージを使った詐欺「スミッシング」の脅威と、身を守るために知っておくべきこと

企業や知人になりすましてスマートフォンにメッセージを送り、個人情報を引き出す「スミッシング」。さまざまな手口が編み出されるなか、自分の身を守るために何ができるだろうか? 知っておくべき知識と対策を紹介する。

折り畳みディスプレイのハイブリッドPCから電池不要のリモコンまで、「CES 2022」で見つけた注目の14製品

コロナ禍で開催された世界最大級の家電見本市「CES 2022」では、今年もさまざまな新しい製品や技術が発表された。折り畳みディスプレイのハイブリッドPCから電池不要のリモコン、ボタンひとつで塗装の色が変わるクルマ、新しい指輪型の健康トラッカーまで、『WIRED』US版編集部が選んだ注目の14製品を紹介しよう。

eスポーツの有力チームのリーダーに「パワハラ」疑惑:大手ゲーム会社も調査に動いた問題行動の中身

eスポーツの有力なプロチーム「Team SoloMid(TSM)」のリーダーに、パワハラ疑惑が浮上した。これを受け、TSMが参加する「リーグ・オブ・レジェンド」のチャンピオンシップシリーズを運営するライアットゲームズは調査に乗り出している。華やかなeスポーツの舞台の裏側では、いったい何が起きていたのか。

ロボットの最適な設計をアルゴリズムが考えると、驚くほど「奇妙な形状」ができあがる

ロボットの設計には、どうしても人間の先入観が入りがちだ。こうしたなかマサチューセッツ工科大学(MIT)の新しいオープンプラットフォームは、アルゴリズムにロボットを自動で設計させることにより、そのタスクに最適な形状をはじき出そうと試みている。そこから生まれた奇妙な形状の“ロボット”の数々をご覧にいれよう。

“自律走行車”を個人で保有する時代が訪れる? 「CES 2022」で見えた自動車業界の新しいトレンド

これまで自律走行車は、自動運転タクシーのように個人が所有しないモビリティとして普及するとされてきた。ところが、自動車メーカーが戦略を修正する流れが、このほど開催された「CES 2022」で見えてきた。個人向けのクルマに完全自動運転の機能を搭載することで、技術の普及と収益化を図ろうというのだ。

メタヴァース時代における、AI倫理と信頼のゆくえ ゲスト:伊藤亜紗(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)/江間有沙(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)[音声配信]

「メタヴァース」が日常へと接続される時代に、わたしたちは信頼や安全の意味をいかに更新し、新たな倫理を手にできるのだろうか? AI倫理の実装を”いばら道”と説く江間有沙(未来ビジョン研究センター准教授)と、利他を起点に「安心」や「信頼」の関係をひも解く伊藤亜紗(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)を迎えたEditor’s Loungeでは、“ままならない自分の身体”と“機械”を往還する思索的な対話が繰り広げられた。

人気FPS「Destiny」の最強ロケットランチャー「ギャラルホルン」は、こうしてゲームと現実世界の両方で復活した

人気のFPSゲーム「Destiny 2」に、前作で“最強”の武器とされていたロケットランチャー「ギャラルホルン」が復活した。なぜ、このタイミングでの復活を遂げたのか。おもちゃの銃で知られる「ナーフ」とのコラボ製品は、いかに生まれたのか──。開発メンバーたちが語った。

求む、ウェルビーイングとレジリエンスを未来に実装するアイデアと技術! WIRED COMMON GROUND CHALLENGE supported by PwC Consultingへの応募スタート

『WIRED』日本版と東京大学生産技術研究所が共催し、PwCコンサルティング合同会社(以下「PwCコンサルティング」)が協賛する「WIRED COMMON GROUND CHALLENGE」。多層化し分断したかに見える社会のなかに新しい共通基盤=コモングラウンドを築くための同プロジェクトが目指す、「実装のためのアワード」とは。