ホホジロザメは恐ろしい海の捕食者のイメージがあります。
しかし、そんなサメの周りには多くの小さな魚たちが集まって来ます。
これまで、それはサメと共生関係にある魚たちと言われていましたが、実はサメの餌になるマアジなどの魚たちも擦り寄っていることが確認されたのです。
マイアミ大学(UM)の研究チームは、サメの保護・研究を行う中で捕食対象の魚たちがサメに擦り寄り体を擦り付ける行動を数多く確認しました。
この行動の理由は正確には判明していませんが、研究者たちはサメのヤスリのような肌を魚たちが自分の肌の掃除に利用していると推測しています。
研究の詳細は、10月28日付で科学雑誌『Ecology, The Scientific Naturalist』オンライン版に掲載されています。
目次 サメに擦り寄る魚たちサメは魚たちにとって海のブラシだった サメに擦り寄る魚たち 獰猛な海の捕食者であるサメは、他の魚たちの嫌われ者と考えがちで…
参考文献
Study finds fish rubbing up against their predators — sharks
https://news.miami.edu/rsmas/stories/2021/11/study-finds-fish-rubbing-up-against-their-predators-sharks.html
元論文
Sharks as exfoliators: widespread chafing between marine organisms suggests an unexplored ecological role
https://esajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ecy.3570