「将来は物理学者になる!」その思いを何十年も胸に秘め、ついに89歳のManfred Steiner氏は物理学の博士号を獲得した。一度は物理学の道を諦めたものの、70歳で定年を迎えた時に「ゴルフばかりしている人生は想像でき […]
The post いくつになっても夢を諦めないで――89歳で物理学博士となった研究者の物語 first appeared on fabcross for エンジニア.
「将来は物理学者になる!」その思いを何十年も胸に秘め、ついに89歳のManfred Steiner氏は物理学の博士号を獲得した。一度は物理学の道を諦めたものの、70歳で定年を迎えた時に「ゴルフばかりしている人生は想像でき […]
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多くの人は、音楽、映画、ゲーム、オンラインコンテンツなどを楽しむため、週に何時間もヘッドホンを使用しています。
しかしお店には、種類や価格帯がさまざまなヘッドホンが並んでおり、何を選べばよいか悩んでしまいます。
アメリカの「インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校(IUPUI)」音楽芸術技術科のティモシー・スー助教授は、「いいヘッドホン」の定義を解説しています。
プロのミュージシャンであり音楽技術の専門家であるスー氏によると、いいヘッドホンの選択には、科学的・芸術的・人間の主観的な要素を考慮する必要がある、というのです。
目次 人間の耳の限界ヘッドホンの仕組みと限界「いいヘッドホン」は組み合わせによって決まる 人間の耳の限界 「いいヘッドホン」の定義を考えるためには、…
参考文献
Great headphones blend physics, anatomy and psychology – but what you like to listen to is also important for choosing the right pair
https://theconversation.com/great-headphones-blend-physics-anatomy-and-psychology-but-what-you-like-to-listen-to-is-also-important-for-choosing-the-right-pair-171171
新種の生物発見というニュースはときたま耳にしますが、鉱物においても新種の発見がありました。
米国のネバダ大学ラスベガス校(UNLV)の研究チームは、深部地球において形成されるが地上では通常存在しない鉱物が、ダイヤモンド内に閉じ込められた状態で保持されているのを発見しました。
チームはこの新種鉱物を「Davemaoite(デイヴマオアイト)」と名付けて報告し、国際鉱物学連合(IMA)がこれを昨年承認しました。
研究の詳細は、2021年11月11日付けで科学雑誌『nature』に掲載されています。
目次 新種鉱物の発見ダイヤモンドに封印された新種鉱物 新種鉱物の発見 生物と同じ様に「鉱物」でも新種発見は報告されます。 鉱物は、自然界に存在するさ…
参考文献
Diamond delivers long-sought mineral from the deep Earth
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03409-2
鉱物のお話(物性研だより第54巻第2号)
https://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/docs/tayori54-2_Part11.pdf
元論文
Discovery of davemaoite, CaSiO3-perovskite, as a mineral from the lower mantle
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abl8568
ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology・米)はこのほど、高速度カメラと力覚センサーを使って、「指パッチン」の速度と加速度を測定し、あまり知られていないスナップの物理的メカニズムを調査。
その結果、指パッチンは、人体にできる動作の中で最速の運動であることが分かりました。
報告によると、指パッチンの最大角速度は7800度毎秒(deg/s)、最大角加速度は160万度毎秒毎秒(deg/s2 )に達すること。
つまり、スナップした中指が描く小さな弧は、わずか1秒で160万度の角度を踏破でき、これはプロ野球選手のピッチングが生み出す加速度の3倍に匹敵する数値です。
研究は、11月17日付けで学術誌『Journal of the Royal Society Interface』に掲載されています。
目次 きっかけは「サノス」指パッチンは人体で最速の運動 きっかけは「サノス」 研究主任で、化学・生体分子工学者のサアド・バムラ(Saad Bhaml…
参考文献
Scientists find the fastest acceleration in the human body
https://www.livescience.com/thanos-finger-finger-snap-fastest-acceleration-human-body
Snapping your fingers is a move worthy of a professional athlete
https://www.popsci.com/science/finger-snapping-physics/
元論文
The ultrafast snap of a finger is mediated by skin friction
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsif.2021.0672
「宇宙」のインストールは最低でも60の80乗ビットの空き容量が必要なようです。
英国ポーツマス大学で行われた研究によれば、私たちの住む現実が全て巨大なシミュレーションによって構築されているとした場合に必要最低限の情報量を算出した、とのこと。
その大きさは驚異の6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍ビット。
(※参考までに2021年度の最新ゲームの容量が「数十ギガビット=数百億ビット」となっています)
私たちの宇宙をシミュレートしている演算機は途方もないレベルであると言えるでしょう。
研究内容の詳細は『AIP Advances』で公開されています。
目次 シミュレーション仮説は意外に学問的な側面も存在する宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要るムーアの法則によ…
参考文献
If the universe is a giant computer simulation, here’s how many bits would be required to run it
https://www.livescience.com/how-many-bits-in-the-universe
元論文
Estimation of the information contained in the visible matter of the universe
https://aip.scitation.org/doi/full/10.1063/5.0064475
落雷で死ぬというのはかなりまれな出来事という印象がありますが、実際世界では年間2万4000人以上の人が落雷で命を落としています。
もし誰も目撃者のいない遠隔地で、落雷による死亡があった場合、その死体は司法解剖されることになるでしょう。
しかし、その死体が山奥で白骨化していた場合、法医学は落雷が犯人だったと特定することができるのでしょうか?
南アフリカ共和国のウィットウォーターズランド大学(University of the Witwatersrand:ウィット大学)、英国ノーサンブリア大学(Northumbria University)の法医学研究グループは、落雷で死亡した際に、骨細胞に放射状の跡が残ることを発見したと報告しています。
この成果は、事故死と殺人事件を区別し、また落雷死の正確な件数を割り出すために役立ちます。
研究の詳細は、11月3日付で科学雑誌『Forensic Science International:Synergy』に掲載されています。
目次 死体は語る落雷が刻む骨の損傷 死体は語る 科学捜査を主軸としたミステリードラマは、日本、海外を問わず人気ジャンルの1つです。 こうした作品がき…
参考文献
Harnessing Thor’s hammer
https://www.wits.ac.za/news/latest-news/research-news/2021/2021-11/harnessing-thors-hammer.html
Lightning Strikes Carve a Deadly Signature Deep Inside The Bones, Scientists Discover
https://www.sciencealert.com/lightning-strikes-carve-a-deadly-signature-deep-inside-the-bones-scientists-discover
元論文
Harnessing Thor’s Hammer: Experimentally induced lightning trauma to human bone by high impulse current
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589871X21000760?via%3Dihub
私たちは、光を使って世界を見ています。
そのため、人間が光の速度に近づいて動いた場合、世界の見え方にはいろいろと奇妙なことが起こります。
光のドップラー効果で色彩が変化したり、空間や時間が歪んで見えるようになるのです。
ただ光は宇宙でもっとも速い存在のため、人間がそれを知覚できる状況は普通ありえません。
そこで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)の研究チームは、こうした物理学者の思考実験の世界を実際体験するために、光の速度が低下する世界を表現したゲームを開発しました。
光の速度が低下していったとき、世界は一体どのように見えるのでしょうか?
目次 人間が光速に近づくと何が起きるのか?光の速度を遅くする 人間が光速に近づくと何が起きるのか? 光は真空中を毎秒約30万キロメートルで移動します…
参考文献
A Slower Speed of Light
http://gamelab.mit.edu/games/a-slower-speed-of-light/
What would happen if the speed of light was much lower?
https://www.livescience.com/what-if-speed-of-light-slowed-down
歴史を振り返ってみると、人類社会には古くから女性差別が存在していました。
時が経ってもそれは変わらず、性差別は科学分野にもおよんでいます。
男性は、聡明な女性たちの科学的発見や偉大な発明をひた隠しにし、自分たちの功績にしようとしたのです。
その陰で、不当に評価されてきた女性たちは数知れません。
そこで今回は、男性の功績にされているが、本当は女性が発見・発明したものトップ10を紹介していきます。
第10位 エスター・レーダーバーグ「ラムダファージ」 エスター・レーダーバーグ(1922-2006)は、アメリカの微生物学者であり、意志の強い野心的…
参考文献
10 Inventions and Theories Made by Women but Credited to Men
https://listverse.com/2021/09/17/10-inventions-and-theories-made-by-women-but-credited-to-men/
宇宙でも非常に特殊な天体ブラックホール。
ブラックホールは観測が難しいですが、理論物理学者たちのインスピレーションの源泉ともなっていて、その性質についてさまざま予想が発表されています。
その中でも有名なものが、ホーキングとベッケンシュタインが予想した「ブラックホールはエントロピーを持っていて、それはブラックホールの表面積に保存されている」というものです。
この理論は2つのブラックホールが合体した場合、その表面積が元の2つのブラックホールの和より大きくなるということを予想していましたが、これを確認することは極めて困難だと考えられていました。
しかし、7月1日に科学雑誌『Physical Review Letters』に発表された新しい研究は、重力波観測の分析からホーキング・ベッケンシュタインの予想が事実であったことを確認したと報告しています。
すでに何をいっているのかわけがわからないという人が大多数でしょうが、今回はこの発見について解説していきます。
目次 ブラックホールに物質が飲み込まれると宇宙のエントロピーは下がる?ブラックホールはエントロピーを表面に溜め込んでいる?合体したブラックホールの表…
参考文献
Hawking Made a Prediction About Black Holes, and Physicists Just Confirmed it(universetoday)
https://www.universetoday.com/151713/hawking-made-a-prediction-about-black-holes-and-physicists-just-confirmed-it/
元論文
Testing the Black-Hole Area Law with GW150914
https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.127.011103