脱インテルを加速させたアップルと、“独占的”なエコシステムという課題:『WIRED』日本版が振り返る2021年(アップル編)

アップルは2021年もさまざまな新製品を投入したが、それ以上に大きな「転換点」として重要な年になったと言っていい。実際のところ、脱インテルの実質的な完了や“独占的”とされたエコシステムの課題などが、この1年にWIRED.jpで最も読まれたアップル関連の記事からも浮かび上がってくる。

いつかまた花を咲かせる希望/『ニューヨーカー』を読む:#23「MARRIAGE QUARANTINE」 

トルーマン・カポーティーやJD・サリンジャーなど名文筆家たちが寄稿し、英語圏で小説を書く者ならば誰もが憧れる雑誌『ニューヨーカー』。そこに描かれる作品には、時代の空気を敏感に感じ、翻弄され、あるいは抗いながら生きる人々の姿が至極の筆致で刻まれている。『ニューヨーカー』を読むことは、すなわち時代の変化をいち早く「体感」することでもあるのだ。ニューヨーク在住の作家・新元良一が今月選ぶのは、パンデミック下の巣ごもりで改めて向き合うことになったパートナーとの…

150年以上の時を超えて果たされた「妖怪」の復権と創造:現代美術のアルケオロジー第6回「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展

先鋭的な表現手法で世界に批評的な視点をもたらす「現代美術」。その表現の深層には、必ずや人類学的、民俗学的な文脈が流れている。気鋭の民俗学者・畑中章宏が現代美術を読み解く不定期連載第6回は、シンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェンによる、妖怪を主題とした「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展。近代美術の合理主義のなかで隠蔽されてきた妖怪の復権と新たなる創造がいかなる意味をもつのか。展覧会とその周辺から「考古学的」に探索する。

変異株とワクチンとの“せめぎ合い”が続いた1年:『WIRED』日本版が振り返る2021年(新型コロナウイルス編)

新型コロナウイルスのワクチンが多くの人にもたらされた2021年。人類はウイルスに対抗する武器を手に入れた一方、ウイルスもまた変異を繰り返しわたしたちを苦しめた。そんなせめぎあいが続いた1年を、2021年に「WIRED.jp」で最も読まれた記事とともに振り返る。

イノヴェイションが生まれる組織とは:花王が見出した組織構造の最適解

花王は日用品に限らず、社会課題に根ざした研究開発によって生み出された新しい技術革新を起こす企業だ。多くの研究者を擁し、商品を生み出し続ける花王だが、多くの企業が組織の改革を模索する昨今、花王の組織構造はどう位置づけられるのだろうか。今回は花王をはじめとした組織のイノヴェイションの源泉を探るべく、組織における対話や企業変革を研究する経営学者の宇田川元一を招き、花王の技術資産を社内外で「つなぐ」役割をもつ研究開発部門 研究戦略・企画部部長の前田晃嗣と同部…

森林を再生するリジェネラティヴな「建築」を目指して:都市から通う「SANU 2nd Home」が実現する、自然との共生

「都市で忙しい日々を過ごす人々にとって、自然を感じることは難しい」──。自然との共生を掲げるライフスタイルブランドのSANUが、「都市から自然のなかに繰り返し通う」生活を実現するサーヴィス「SANU 2nd Home」をリリースした。SANUファウンダーの本間貴裕、CEOの福島弦、建築設計を担当するADX代表の安齋好太郎が、50年後を生きる世代に豊かな自然を残す循環型建築のあり方について語った。

未来のエネルギーはどこからやってくる?:『WIRED』日本版が振り返る2021年(サステイナビリティ編)

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で、石炭火力発電が議題に上がった2021年。「WIRED.jp」でよく読まれた記事を見ても、エネルギーや発電に関する記事が多くランクインしている。そんな1年を振り返りながら、未来のエネルギーについて考えていこう。

ゲーム業界の“課題”が浮き彫りになった年:『WIRED』日本版が振り返る2021年(ゲーム編)

パンデミックが続くなか、ゲームは2021年も人々をつなぎ、希望と感動を与えてくれた。その一方、今年はゲーム業界の課題を浮き彫りにする出来事も続いている。2021年にオンラインでよく読まれたゲーム関連の記事をピックアップし、『WIRED』日本版が振り返る2021年(ゲーム編)としてお届けしよう。

トランプ劇場に始まり、“ザッカーヴァース”で終わった茶番の1年:『WIRED』日本版が振り返る2021年(ソーシャルメディア編)

米連邦議会議事堂への乱入事件とトランプ前大統領のSNSアカウント凍結で幕を開けた2021年。音声SNS「Clubhouse」の栄枯盛衰を駆け足で眺めたあとは、フェイスブックの内部告発と、そのダメージを避けるかのような「メタ」への社名変更が続き、SNSの社会的意義と真価が問われ続けた。2021年にオンラインでよく読まれたSNS関連の記事をピックアップし、『WIRED』日本版が振り返る2021年(ソーシャルメディア編)としてお届けする。

注目されたプロダクトから見えた「ライフスタイルの変容」:『WIRED』日本版が振り返る2021年(ガジェット編)

コロナ禍が2年目に入るなか、いったいどんなガジェットが注目されたのか。2021年にWIRED.jpで人気だったガジェットの記事を振り返ってみると、アウトドア関連やスマートウォッチ、サステイナビリティにつながる製品など、人々のライフスタイルの変化や行動変容が明確に浮き彫りになってきた。