デジタルリアリティを脳に直接送れば、『マトリックス』の世界は実現する?

『マトリックス』をはじめとして、サイバースペースやメタヴァースにおいて人工的に合成した体験を心にアップロードするというアイデアは、少なくとも75年にわたってSFの重要なテーマとなってきた。しかし現実は、すべての人のうなじにデータポートがある状況からはずいぶんとかけ離れている。はたして脳とコンピューターを繋ぐインターフェース技術はどこまで進展し、どこまでが実現可能なのだろうか?

ソニーのPS5用ヘッドセット「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は、ゲームの必須アイテムとは言えない:製品レヴュー

ソニーが「プレイステーション 5」用のヘッドフォンとして発売した「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」。お手ごろ価格で音質もよく、3Dオーディオを存分に楽しめるヘッドフォンだが、このモデルでなくてはならない理由に欠けている──。『WIRED』US版によるレヴュー。

気候変動における「アフリカの声」が、世界に届くときがやってくる:「THE WORLD IN 2022」 CLIMATE CHANGE

二酸化炭素の排出量が歴史的にみてごく少量であるアフリカ諸国において、気候変動の影響が干ばつや飢饉、洪水、サイクロンといったかたちで深刻化している。こうした問題は世界的にはあまり注目されてこなかったが、2022年にエジプトで「COP27」が開催されることで、アフリカの“声”がようやく世界に届くことになる。

これ以下はない忠実度と、信じられないほどの没入感:UnityのAR/VR責任者ティモニ・ウェストが語るXRの未来

現在のXRのほとんどに利用されるUnity Technologyのサンフランシスコ本社の面々のなかでも、拡張・仮想現実部門副社長であるティモニ・ウェストほどVRとARの現状を深く知る者はまずいない。彼女は将来的にほぼすべてのクリエイティヴツールにXRが構成要素として関係すると確信している。だが同時に、「空想の未来へのチケット」として浮足立ってヘッドセットを売り込むこともない。『WIRED』の「ミラーワールド」特集にも登場したXRの伝道者にその現在地を…

屋上で植物を育てながら発電!? 研究が進む「屋上営農型太陽光発電」の実用度

太陽光発電をしながら、ソーラーパネルの下で植物を育てる営農型太陽光発電。日本では「ソーラーシェアリング」とも呼ばれるこの手法を、建物の屋上で応用しようという研究が進められている。その一石二鳥以上の効果とは?

ハイブリッド開催の「CES 2022」では何が発表される? 注目すべき4つのポイント

コロナ禍で2度目の開催となる世界最大級の家電見本市「CES」は、2022年はラスヴェガスの会場とオンラインとのハイブリッド開催となった。今回はいったいどんな新しい技術や製品が登場するのだろうか? 注目すべき4つのポイントを紹介する。

「ゲーム」は定義できないものになっていく:「THE WORLD IN 2022」 THE DEFINITION OF VIDEO GAME

ゲームを規制する動きが加速している。だが、2022年に流通する「ゲーム」を当局は定義できるのだろうか──。ゲーム業界のアナリスト/プロデューサーであり、「WIRED.jp」で「ゲーム・ビジネス・バトルロイヤル」を連載する但木一真による考察。

メタヴァースはテックジャイアントの支配を超えて、もっと大きな存在になる

メタヴァースはシリコンヴァレーのリブランドだとしたらどうだろう? それはビッグテックがトータルサーヴィス環境としてつくりあげた自社の製品ラインナップを効果的に宣伝するための手段、そのプラットフォームとプロダクト全体を覆うSF的な1枚の皮膚に過ぎないのかもしれない。テックジャイアントと“ともに”ではなく“その下で”働くことが求められるメタヴァースを脱中央集権化する道はあるだろうか?

ヒトの細胞を“プログラミング”する:難病の新たな治療法につながる技術、英国のスタートアップが開発中

ヒトの細胞を自在にプログラミングすることで、オーダーメイドで細胞を作成する新たな技術の開発に英国のスタートアップが取り組んでいる。将来的にはアルツハイマー病のような疾患の細胞治療など、まったく新しい治療法や薬の開発につながる可能性を秘めている