米運輸省主催で実施され、5,000万ドルの補助金を支給してスマートシティづくりに役立てるという2016年のコンテスト「スマートシティ・チャレンジ」。オハイオ州コロンバス市が獲得した資金は先端テクノロジーを活用した“革命的な都市”へと変貌を遂げるべく投入されたが、現実はそうはいかなかったようだ。
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TikTokと“ヴァイブス”の復活: #vibes はソーシャルメディアの新たな言語となる
「#vibes」のハッシュタグがつけられたTikTokの映像が広まるのは、わたしたちがソーシャルメディアに求めるものが、もはや物語やパーソナリティではなく、視覚と聴覚に訴えかける瞬間に変わりつつあるからだ。言語化されない経験やフィーリングを表すヴァイブスは、ソーシャルメディアの時代に復活し、絶え間なく拡散され、消費されていく。それは「ヴァイヴ資本主義」の到来だろうか? あるいは新たな“標準語”となるのだろうか?
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顔が見えなくても恋愛できる? 参加者が特殊メイクのリアリティ番組「デーティング・ビースト」の面白さと“退屈”な理由
Netflixの恋愛リアリティ番組「デーティング・ビースト ~恋は内面で勝負!~」が公開された。特殊メイクで顔を隠した男女が互いの“内面”だけで相手を選ぶアイデアはよく考えられているが、設定以外はパターン化しがちでドラマに欠け、どうしても退屈な話に陥ってしまう──。『WIRED』US版によるレヴュー。
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クールなアップサイクルがもたらす“ものづくり”のアップデート
日本橋浜町の「T-HOUSE New Balance」ではいま、スニーカーの端材や廃材を和紙の素材としてアップサイクルし、スニーカーのアッパーやシューズボックスへと再生させるプロジェクトのインスタレーション「Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.02」が行なわれている。そこに並ぶプロダクトはどれも買うことはできない。そんな販売されることのない“ものづくり”に心血…
折り曲げられるコンピューターチップは世界を変えられるか:その秘めたる可能性と課題
原材料にプラスティックを用いたコンピューターチップの開発に、アームなどの研究チームが成功した。まだ決して性能が高くないうえ消費電力が多いという課題もあるが、薄くて曲がることで従来のシリコンチップとは異なる用途が期待されている。
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ザ・ノース・フェイスが探求する「国立公園」というコモンの可能性
日本には、ほかのアジア圏にはない素晴らしい自然がある。
しかし、その資産を有効活用しているとはまだまだ言い難い── 。
そう考えるザ・ノース・フェイスは
近年、国立公園を含むフィールドに店舗を設け
自然を楽しむプログラムを地域と協働して
提供する活動を続けている。
まずは自然を知ることが環境保護への意識を涵養することにつながり
そしてその活動が地域の活性化を促す。
ザ・ノース・フェイスがそう考える背景を探るべく
世界自然遺産でもある…
東京オリンピックでは、さらに高精度なタイム計測をAIが支えている
極めて正確なタイム計測が求められるオリンピック競技。公式タイムキーパーであるオメガは東京オリンピックの一部の競技で、さらなる高精度な計時を実現させた。鍵を握るのは、コンピューターヴィジョンや選手に装着したジャイロセンサーなどのデータによって訓練された人工知能(AI)だ。
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Instagramにあふれる「レンダリング・ポルノ」の奇妙で心安らぐ世界
決して存在することのないリヴィングルームやパティオ、ベッドルーム、邸宅。非現実的な色調ながら記憶を喚起するシルエットと美しく整ったインテリアはなぜかわたしたちの心を癒やしてくれる。そんなCGI建築がいま、Instagramにあふれている。それは現実から逃避しようとする「レンダリング・ポルノ」のシュールな幻想なのか、あるいは物理的な制約から建築とデザインを解放する新たな試みなのだろうか? いまやNFTマーケットとメタヴァースへと向かうCGI建築の未来。…
スポーツの自宅観戦を“ラグジュアリーな体験”へと拡張するギア5選
コロナ禍によってリアルなスポーツ観戦が困難な状況にあって、スポーツラヴァーたちはいかに自宅での観戦体験を高められるか考えていることだろう。そこで、自宅にいながらにしてスタジアムにいるような高揚感を味わえ、VIPシートで観戦するようなラグジュアリーな体験をもたらす“自宅観戦ギア”を紹介したい。
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「ポケモン GO」の誕生から5年、見えてきた「リアルワールド・メタヴァース」の姿
ARゲーム「ポケモン GO」のリリースから、2021年7月で5年が経った。世界的な熱狂を経て人気が落ち着いたポケモン GOだが、開発元のナイアンティックはその先に何を思い描いているのか──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィが、ナイアンティックCEOのジョン・ハンケが目指す「リアルワールド・メタヴァース」について彼への取材に基づいて考察する。
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