実写版「カウボーイビバップ」が背負う“重荷”と、避けられない運命

SFアニメをNetflixが実写化したドラマ「カウボーイビバップ」の配信が始まった。幅広い人気を誇る原作の実写化だけに期待値は高かったが、過去にアニメの実写版への翻案において元のアニメの本質を描き出せたことはないことを考えると、実写版がオリジナルのアニメ版のファンを落胆させることは避けられない運命だったのかもしれない。

止まらない半導体不足の悪循環は、こうして起きている

深刻な半導体不足が止まらない。スマートフォンやPCの心臓部である高性能なチップのみならず、自動車や家電製品、ネットワーク機器などに用いられるICやセンサーまで、部品不足の影響は拡大する一方だ。こうした悪循環の背景には、実はさまざまな要因が絡んでいる。

海氷の動きを予測するAIは、北極圏の人々と動物を守れるか

気候変動によって激しい変化に見舞われている北極圏。特に海氷の動きや大きさの変化は、現地で生活する人々や動物に大きな影響を与えている。こうしたなか進んでいるのが、人工知能を使って海氷の動きを予測するプロジェクトだ。

わたしたちはなぜ働き過ぎるのか?〜持続的な20%の過負荷を回避する方法

わたしたちが働きすぎるのは、好きでそうしているわけでもなければ、悪意が絡んでいるわけでもない。それよりも、どれだけ働くかという裁量をもった自律的なワークスタイルの副作用なのだ。多くの人々が慢性的に20%の過負荷を抱え、働き過ぎかどうかをストレスで判断するしかない状況はいかに変えられるだろうか? そのヒントはプッシュ型からプル型への転換にある。

データ販売から「地球モニタリング」のプラットフォーマーへ:フィンランドの人工衛星企業が描く次世代の衛星ビジネス

日照条件に左右されない地球観測衛星として注目される合成開口レーダー(SAR)衛星。民間でこの分野をリードしているのが、フィンランド発のICEYE(アイサイ)だ。そんな同社は、データ販売を主な業務としていたこれまでの衛星ヴェンチャーのあり方を見直し、プラットフォーマーへの進化を遂げようとしている。

パーパスを起点にNatureは、いかなる未来を描くのか

企業の活動が、人間中心から地球中心へとシフトしていく2020年代。それは利益至上主義から、環境、サステイナビリティを配慮した経営への変革が求められていると言い換えられる。気候変動の危機が差し迫るなか、クリーンテックのスタートアップNatureは、いかなるパーパスをもって社会を変革しようとしているのか。ビジネスデザイナーの岩嵜博論とNature代表の塩出晴海が語り合う。

フライトの脱炭素化を実現する「持続可能な航空燃料」。加速する実用化の取り組みと、解決すべき課題

航空分野の気候変動対策に大きく貢献すると期待される「持続可能な航空燃料(SAF)」。このほどユナイテッド航空が片方のエンジンの燃料をSAFのみとする試験飛行を成功させた。その需要は拡大基調にある反面、幅広い商用化に向けては課題も残る。

久しぶりのオフィスワークで集中できない? 神経科学が教える8つの集中法

在宅ワークを続けるにしろ、オフィスに戻るにしろ、机の周りには集中を乱すものが山のようにあることに変わりはない。そこで役立つのが、神経科学の最新の知見だ。脳の「コグニティヴ・オフローディング」や「認知的動機づけ」、あるいはノイズキャンセリング機能から運動まで、すぐに始められる集中法を神経科学者たちに訊いた。

「市民のための市役所」が照らし出す民主主義の可能性:映画『ボストン市庁舎』フレデリック・ワイズマン監督インタヴュー

2016年のアカデミー賞で名誉賞を受賞するなど、ドキュメンタリー映画の巨匠として知られるフレデリック・ワイズマン監督。彼が最新作の舞台に選んだのは、生まれ故郷マサチューセッツ州のボストン市庁舎。多様な人種、文化、価値観が共存する大都市で、“市民のための市役所”として奮闘するボストン市庁舎の挑戦はいかなる都市の未来を提示するのか──。作家・コラムニストの新元良一を前に、ワイズマン監督が語り出す。