「iPad Pro」の2021年モデルは“史上最強”のタブレット端末だが、ノートPC代わりにはなりえない:製品レヴュー

アップルの独自チップ「M1」を搭載するなど、“最強”のタブレット端末へと進化した「iPad Pro」の2021年モデル。優れた性能や美しいディスプレイを備えたことでPCの代わりになるかといえば、実際のところ「ノートPCになりたくないデヴァイス」のように思える──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

東京のデジタルツインが地域の自律分散型コミュニティを加速する:WIRED特区 有楽町SAAIでプロデューサー古田秘馬と考える

「大丸有」と呼ばれる都心の一等地の意味と文脈が急速に変わり、地域分散がいよいよ現実化してきた現在、その先にあるローカル経済圏と東京の関係とはいかなるものになるのか? これまで「丸の内朝大学」や「有楽町SAAI」のプロデュースにかかわる一方で数々の地域発のコミュニティづくりを手がけてきたプロデューサー古田秘馬に訊いた。

ローカルに出現した「衣」と「身」の変容:現代美術のアルケオロジー 第5回 「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」

先鋭的な表現手法で世界に批評的な視点をもたらす「現代美術」。その表現の深層には、必ずや人類学的、民俗学的な文脈が流れている。気鋭の民俗学者・畑中章宏が現代美術を読み解く不定期連載第5回は、国立新美術館で開催されている「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」。日本人が身に着けてきたものの流行風俗や社会との関係を膨大な資料とともに詳解する展覧会とその周辺から、「衣」と「身」の変容を「考古学的」に探索する。

これ以上の温暖化を防ぐには、重点的に「メタン」の排出を削減せよ:国連IPCC報告書から見えた対応策

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書が公表され、産業革命前からの気温上昇が今後20年以内に1.5℃に達する可能性が示された。温暖化の原因として人類が排出した温室効果ガスを挙げているが、排出を抑えるべきは二酸化炭素だけではない。注目すべきは、より温室効果が高いメタンだ。

折り畳みスマートフォンは本物の躍進か、それとも「3Dテレビ」の再来なのか

サムスンが最新モデルを発表したことで、改めて折り畳みスマートフォンが注目されている。スマートフォンの市場が停滞するなか、折り畳みモデルは本物の躍進になるのか。それとも、3Dテレビのように「見かけ倒しの苦肉の策」に終わるのか。

トランプの「禁止令」から1年、TikTokに立ちはだかる次なる“脅威”

人気の動画共有アプリ「TikTok」の米国での利用について、前大統領のドナルド・トランプが禁止すると主張して1年が経った。紆余曲折を経てTikTokは米国で利用できているが、トランプが去ったいまTikTokの前には中国政府が立ちはだかっている。

すでに始まりつつある「AIハッキング」に人類はどう対処するのか:SZ MEMBERSHIPで最も読まれた5記事(2021年7月)

『WIRED』日本版の会員サーヴィス「SZ MEMBERSHIP」では2021年7月、「SPACE」「AI」「MORE THAN HUMAN」「SNS」をテーマとした記事を掲載した。なかでも、人工知能(AI)が人間社会をハッキングする可能性と危険性や、金星で見つかった化合物と生命の痕跡を結びつける議論の行方など、最も読まれた5本のストーリーを紹介する。

パンデミックで廃れた街の中心部を「コミュニティのハブ」へ:都市の商店街の未来を考える

新型コロナウイルスのパンデミックにより、英国ではハイストリートと呼ばれる目抜き通りが打撃を受けている。客足が遠のき、店の閉店や失業に悩まされる繁華街は、どうすれば復活を遂げられるのだろうか? それには商店街を「コミュニティのハブ」へと変えることが必要になる。

物体の模様が「人間の顔」に見えるのはなぜ? そのメカニズムが研究で明らかに

物体の形状や模様が“人間の顔”のように見えてくる──。専門用語で「顔パレイドリア」と呼ばれるこの現象のメカニズムについて、シドニー大学の研究チームが論文を発表した。研究結果によると人間の脳は、どうやら本物の顔とほぼ同じ方法で顔パレイドリアを処理しているようなのだ。