【ウェビナー参加募集】“食の主権”をコモンズによって取り戻す:フードイノヴェイションの未来像 第8回:サラ・ロヴェルシ(Future Food Institute創設者)

自分たちが食べるものを自らのコミュニティが選び、生産・流通するといった「食料主権」は、食の工業化に伴ってほとんどの人々が手放していった権利だ。食の循環がコミュニティの文化やネイバーフッドを醸成するだけでなく、地球環境にとって決定的なインパクトを与える時代に、リジェネラティヴな食のあり方をコモンズとして捉え、食の主権を再び自分たちの手に取り戻すことはいかにして可能なのか? Future Food Institute創設者のサラ・ロヴェルシをゲストに迎え…

亡き母のデジタル音声が、いまもわたしの健康を支えてくれている

亡き母の生前の楽しい会話をスマートフォンで録音していたことを思い出し、日々の睡眠と食事のコントロールのためのアラーム音代わりにそのデジタル音声を使ったことで、自身のモチヴェーションを保つための強力なツールになったという体験からは、愛する故人のデジタル情報と人々のセルフケアやウェルビーイングとの新たな関係性や可能性が見えてくる。

孤独な老人のために生物型ロボットペットができること(とできないこと):後篇

孤立する老人に生物型ロボットペットを配給したある研究では、1年後に参加者の70%で孤独感が減っていたという。高齢者の増加とそれをケアする現役世代の減少という現実のなか、高齢者向けのソーシャルロボットが普及することは、かえって「人間によるケア」を望むことのハードルを上げてしまうという懸念もある。高齢の当事者たちがますますロボットに親密さや愛情を見出すなかで、プライヴァシーやセキュリティ、また倫理的な問題をいかに社会は受け止めるべきなのか。生物型ロボット…

孤独な老人のために生物型ロボットペットができること(とできないこと):前篇

孤独はあらゆる世代に蔓延する「疫病」であると宣言され、パンデミックは高齢者の孤立を加速させた。その対策として、米国では日帰り介護や食事提供施設の代わりに、2万体以上のアニマトロニクス(生物型ロボット)ペットを配布している。研究によれば、60日間ロボットペットと交流した高齢者は楽観的になり、「目的意識」が芽生え、ときには孤独感も減るのだという。生物型ロボットペットの最前線を前後篇で追う。

呼吸する睡眠ロボットから枕の温度管理まで──不眠症に悩むわたしが試した5つの睡眠ガジェット

切れ目なく続く仕事と生活によって、このパンデミックの1年で睡眠アプリの検索数は2倍に増えたという。自身も不眠に悩む『WIRED』コントリビューターが5つの睡眠ガジェットを体験レヴュー。「スリープトラッキング・マット」で効果のほどを客観的に測定し、「スリープドクター」のセカンドオピニオンも添えてお届けしよう。

AIを駆使するアシスタントは、家事に「第2の革命」を起こせるか:松岡陽子とパナソニックの挑戦

「Google X」の共同創設者として知られるパナソニック常務執行役員の松岡陽子が、働く母親たちの家事を支援する定額制サーヴィスの提供を新会社で開始した。人間のアシスタントがAIを駆使しながら日常のタスクをこなしてくれるこのサーヴィス。将来的にはセンサーなどのハードウェアとデータ分析により、さまざまな事態を高精度に予測して対処できるようになるという。それは家事のオートメーションにおける「第2の革命」につながるのではないか──。『WIRED』US版エデ…

エディブル・ランドスケープが生み出すネイバーフッド──山崎亮:フードイノヴェイションの未来像(第6回)

コミュニティデザインにおける「食」の重要性とは?というお題に対して、コミュニティメンバーの視界に美味しい食べ物がどれだけ見えているかという「食視率」の概念からその本質を軽やかに提示してみせた山崎亮。市民が持続可能なかたちで自発的に参画するコミュニティデザインに携わり続けてきた山崎が、ネイバーフッドから始まる食の可能性を語った「フードイノヴェイションの未来像」第6回のダイジェストをお届けする。

オリンピック選手の猛烈なプレッシャーと、自身のメンタルヘルスについて語ることの意味

常にプレッシャーに晒されるスポーツ選手にとって、オリンピックという舞台は特別な意味をもつ。こうしたなか、東京オリンピックでは米国の体操選手のシモーン・バイルスが自身の精神状態を理由に競技を棄権するなど、自身のメンタルヘルスについて明かす事例が出始めている。こうした動きはアスリートのメンタルヘルスに対するわたしたちの考え方や、わたしたち自身の生活におけるメンタルヘルスの考え方にとって重要な転機になるかもしれない。